先日の仮想ドラフトの結果を見ました PART2
先日の続きを書いていきます
さて仮想ドラフトの結果を見ると田嶋に引き続きマリンズは日立製作所の田中を指名しました
かの有名な田中広輔の弟ですね
ポジションは内野手ということで
主にセカンドを守ります
ここで現状のマリンズの内野手事情に触れておきます
現状1軍でセカンドを守る選手は鈴木大地がほぼフルイニング固定で務める現状であります
また、大学時代走攻守でハイレベルな活躍を見せた中村がセカンドは唯一全試合に出る鈴木があるためサードを守ります
この二つのポジションは固定され、この2人はまだ若く、打撃の軸となっているため来年以降もスタメンを務めることが予想されます
そしてショートは三木、平沢が争う状況でありますが、2人とも守備、走塁、打撃全て固定するに至らない現状にあります
それぞれのポジションについて
さらに掘り下げていきます
自分の内野の展望についてはこちらでも触れていますのでこちらの記事もよろしければご覧下さい
http://lovehayauchi.hatenablog.com/entry/2017/08/17/232047
まずセカンドの鈴木大地 チームで唯一の規定に乗り、全試合に出場しています
現実フルでどれだけ点差がついても出突っ張りで頑丈な選手で非常にありがたい存在ではありますが、彼はセンスは持つものの、身体能力という基礎スペックに恵まれません
走力や肩力だけでなくとっさの反応の遅さは守備にも悪影響をもたらし、
ショートからセカンドにコンバートした今年も芳しい数値とは言えず、併殺を取れる場面で取れない 取れるはずの打球が何故か抜けていくということが多くあり、
投手陣の崩壊の原因の一つとなりました
守備指標を見ても併殺の指標が非常に悪く、ピボットマンとしての役割が果たせず範囲も狭く三振の少ない投手陣にトドメを刺す形となっている現状です
しかし、彼の打撃はチームに絶対必要で欠かすことはできません
また、サードの中村に関していうと、セカンド、ショート、サードのどこを守っても優秀な指標を叩き出す内野のユーティリティプレーヤーとしての役割を果たしています
今シーズンショートにコンバートし、開幕戦で送球をミスをするなど、送球の不安定さや、打撃不振からサードの一本化となりました
しかし、その印象の悪さとは裏腹に、指標自体は54イニングのみというイニングのサンプルの少なさはあるものの、俊足を生かした広い守備範囲が評価され、優秀な指標を叩き出しています
また、昨年277イニング守ったセカンドに関しても広い守備範囲から優秀な指標が確認されます
勿論サードでの指標も優秀で今シーズントップクラスの指標を叩き出しています
打撃は四球をあまり選ばない早打ちでありながら三振が多くムラがありますが、逆方向にも出る長打は非常に魅力的で、持ち合わせた俊足が活きる打撃を見せており、欠かすことが出来ない存在であります
問題のショートに関していうと、まず三木
肝心の守備は鈴木より上手いけれどもやはり守備指標を見るとレギュラークラスに満たない値です
大引や倉本より少しいいぐらいといったらその程度が伝わるでしょうか
打撃に関していうとOPSは6割に届きません
嫌らしいタイプという割に粘り強さもなく、三振率は24%とかなり高い値です
田村、中村がほぼ20% サントスが22.5% 根元が28.7%とと言えばその高さが伝わるでしょうか
また四球率も低く3.6%となり、ほぼ選べません
守備でプラスを作れない上に打撃の内容が悪く、武器がない選手にショートを任せることに対して自分は反対です
よって来年以降三木がスタメンにつくことを想定したチーム編成は悪手と結論つけます
また、平沢に関しては守備指標は三木よりもずっと悪く、とてもとても一軍で守らせて良いレベルではありません
送球ミスが多すぎて、二軍でみっちりとノックを受けなければいけないレベルです
と雖も、彼はまだ高卒2年目で来年は21歳 伊東監督が指揮を取らない来年こそ1年間スタメンで使うでもなく、かといって2軍に落とすでもない中途半端な投げやりな運用は無くなると思いますし、1年間二軍で打撃守備共に鍛えて欲しいと思います
つまり、一軍戦力としての計算は不可能です
更にはっきりいうと2軍に二遊間の選手で将来一軍に来る算段がある選手は1人もいません
大嶺も高濱も大木も、守備も打撃も一軍レベルからは遠く、年齢も25を超え、三年後チームにいるかもわかりません
以上のような歪なチーム編成から、二遊間の選手は絶対獲得が必要であるポジションでありました
過去のドラフトを見ると、二遊間の指名選手は過去10年間で見ると
07年…本ドラフト全員投手のため、無し
08年…二位の長野以外全員投手のため、無し
09年…3位大嶺翔太 (4人ドラフト)
10年…無し
11年…3位鈴木大地(4人ドラフト)
12年…無し(4人ドラフト)
13年…3位三木亮
14年…1位中村奨吾
15年…1位平沢大河(それ以降は6人全員投手)
16年…7人中6人が投手使命のため無し
非常に投手に偏り、その多くがダブついてモノにならず、非常に内野手の指名数が少なく歪が出るのも無理がないドラフト戦略となっています
特に、ボビーバレンタインが監督を務めた時期は投手に偏り、西村監督時代は、4人少人数ドラフトを複数回行い、伊東監督時代もまた投手に偏ったりと今年の現状にダメージをもたらすのに充分な理由となるバランスのバの字もないドラフトが繰り返されてきました
昨今、足が速い肩が強い内野手を外野手に転向させて外野手にしたりという戦略は珍しくなくなりましたが、そもそも指名した内野手に身体能力が高い選手は中村奨吾ぐらいのもので、他の内野手は脚があまり速くはありません
その上、内野手自体の指名も少ないので、外野にコンバートする候補もいない
内野手事情が貧困を極めています
2軍の二遊間の若手がゼロという状況打開のため、若い内野手を複数人どうしても今年のドラフトで欲しいというのが自分の考えです
そして、上位を割いてでも、鈴木大地や三木を押し退けて二遊間に座れる即戦力内野手は必要です
自分が即戦力内野手に求めたいものは、脚の速さと守備の完成度です
大学生社会人といえど、打撃はプロのレベルは非常に高いので野手は複数年かけてそのレベルに対応する時間がかかります
一年目から率を残したりして規定に乗るぐらい固定される信頼を勝ち取る選手も存在はしますが、基本的に即戦力として獲得した選手といえどその計算はするべきではありません
かの里崎も即戦力なんて基本的には存在せず、使えたらラッキーなんて言っていました
しかし、守備は打球の速さの違いはあれどその完成度が高ければ通用しうるものと考えます
また、内野手は脚の速さが守備の貢献度と密接な関連を持ち、脚の速い内野手は貴重でいざという時は外野の視野も入り、起用の幅が広がります
よって、打撃は即通用しなくても脚と守備のレベルが高ければ現状のマリンズでは貴重な戦力になります
さて指名された田中俊太について見ていくと、非常に軽やかな足運びから広い守備範囲、守備の上手さが伺えます
引っ張った強い打球が放て、なかなかの俊足であると見受けられます
打撃に関して数字を見ていくと、東海大学時代は安定して3割付近、もしくはそれ以上の数字を残し、フォアボールの数も残せ、三振も少ないように思えます また、盗塁も重ねており、上位打線を将来的には担えそうなタイプであると見受けられます
実際にマリンズに入団したらどう起用されるか考えていきます
セカンドの選手を獲得したということはプロでもセカンドで起用されることと思います
セカンドには現状ショートからコンバートしたての鈴木がいます
しかし彼は上述の通り、二遊間を任せるには足りない身体能力のため、大学時代の本職サードに再コンバートし、中村奨吾をセカンドで起用して欲しいと考えていた事情があります
やって、田中の守備位置を考えると、
鈴木をサードに固定した上で、中村をセカンドで起用して田中にショートを挑戦させるか、
もしくはセカンドを田中に任せて中村をショートに据えるという構想が考えられます
中村は二遊間どちらを守っても優秀な指標ではありますが、伊東監督の次の監督はどう考えるでしょうか
中村のショートコンバートは失敗で終わりであると結論付けられていなければ起用の幅は広がります
いずれにせよ、彼の加入は二遊間の守備の改善、競争の煽り、新しい風を入れる
そういった意味で必要な存在になれる可能性は高いと思います
さて、セカンドの選手を二位で指名しましたが、贅沢を言うならばセカンドよりショートの選手が欲しかったと言うのが本音です
ドラフトの流れを見ると、ナンバーワン即戦力のショートの呼び声があったトヨタの藤岡はハムに指名されていました
それに次ぐ内野手でいうとこの田中俊太の名前が挙がるということでしょうか
この時点で残っていたショートは大学ナンバーワンショートの呼び声がある宮本、社会人野球で大活躍したNTT東日本の福田
この2人が残っていましたが、それでもショートよりセカンドを指名するだけの能力、魅力という価値を守備位置との天秤にかけて選び取ったということでしょう
自分なら大学ナンバーワンショートの宮本に飛びつくかもしれません
実際のマリンズは二位指名は一番最初に指名することがほぼ確実です
残っている中で最も期待値の高い野手を高卒大卒社会人問わず指名して欲しいと思います
3位指名は一番遅く、必要な選手を取り逃がしたらかなり苦しくなるかもしれないという事情もあります
過去の2位指名の悪評を吹っ飛ばす指名を期待します
また長くなってしまいました
3位以降はまた別の機会に描きます
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